今日4月9日、春のやわらかな日差しの中、お昼頃僕は学校に登校した。身体測定である。
我が校の身体測定は結構ずさんで、靴下はいたまま身長測定、ジャージ等の体育着類フル装備での体重測定、午後の尿検査。。。なぜか身長が下がったという人が続出したのは、これらが原因だろう。
身体測定の後、友人の車で大型スーパー(トリのマークの方)へ行った。赤信号でも勇敢に信号に突入する姿は、恐怖よりも尊敬の気持ちの方が強かった。
今日は、久しぶりの実技教習だった。危険予測(ディスカッション)の項目である。危険予測の項目は、3人1組3時間の連続講習で、1時間目にドライブシミュレーターを使用した運転講習、2時間目に実車(オートマ)を使用して、実際に危険の多い公道を3人交替交替で運転し、残りの2人は道に潜む危険を予測し、どのような危険が待っているかを紙に記入する。そして3時間目は公道でのデータを基にディスカッションするというものらしい。”らしい”という表現は、自分がきとんと受けてないから言えることであるが、別に不真面目であったり、教習に参加しなかったわけではない。そう、一緒に受ける人がいなかったのだ。普段の教習の場合は、教官と教習生の1対1で進められるが、セット教習は上に説明した通り、普通1人では行えないものである。
教官は言う。
「本当は1人じゃ出来ないんだよ」
じゃあなぜ僕はこうしているんだ。先が見えない。教官は嫌そうに、僕をシミュレーターへ誘導した。一人のディスカッションが始まった。シミュレーターはゲームセンターのレーシングゲームのハードの様な感じなのだが、ハンドリングが悪く、加速も悪く、おまけにブレーキの利きも最悪だ。
シミュレーション中、影から人が飛び出してきたり、二輪がトラックの影から飛び出してきたり、コーナリングの際に原付が横に入って来る等のトラップが待っている。ハンドリングが悪く、ブレーキの利きも悪いので、当然よけきれない。結末は・・・いいだろう。
2時間目の実車教習も、ただ公道を走るだけだった。オートマだから、坂道で停止してもラクチンだ。ただ・・・それだけだった。
3時間目は3人で危険だった箇所について話し合うのであるが、当然ひとりなので関係ない。学科試験用の問題を解かされる始末だった。
気づけば乗り越しこそしていないものの、入所してから4か月が経ち、いよいよ危機を感じはじめた。